生まれる前に決めたこと

~自分の使命を探して~

就職活動 vol.2-11

『グループディスカッション』

それはその名の通り、あるお題を与えられ、そのお題についてグループで討議を行う形

式の面接である。

そしてその討議中の立ち居振る舞い、発言を審査されるのだ。

ちなみに討議の結果、グループで導き出した答えが審査の結果に影響を与えるのかどう

かまでは分からない。

しかしながら、和気あいあいとした雰囲気の中でそれなりに根拠のある答えを導き出

すことができた、ある企業のグループディスカッションではグループのメンバー全員が

2次面接に通過していたので、それなりに考慮されていたのかもしれない。

 

その時のグループディスカッションは今でも覚えている。

お題は確か、

無人島で過ごすことになったが、持っていくことが出来るアイテムは下記に記載のあ

る中で2つだけ。あなた達はどのアイテムを持っていきますか?』

というものだったと思う。

グループ全員が何となく引っ込み思案で大人しいメンバーだったが、ジャンケンで決め

たリーダーが巧みだった。

 

彼がしたことは5つだけだった。

1.メンバーの役割を決める。

2.討議のルールを決める。

3.お題に対する回答を導き出すにあたって必要なことを決める。

4.発言が少ない人間に対して発言の機会を与える。

5.回答をまとめて発表する。

 

4と5は内容そのままなので、1~3について一つ一つ見ていくと、

1は書記役、タイムキーパー役、意見を出す役、出た意見に対して反対もしくは異なる

意見を出す役を、リーダー以外の人間に対して1人に2役割り振った。

 

2は確か、『出た意見は決して批判しない。』

『出た意見に対してはみんなで誉め合う。』

だったと思う。

 

3はお題の状況(前提)を決めることである。

今回の場合、前提を設定することでそれがアイテムを選ぶ根拠となり、回答の合理性を

高めるに至る。

ちなみに今回において当初は、

無人島=遭難』

の勝手なイメージにより

『島で生き抜く為のアイテム選定』

もしくは

『島を脱出する為のアイテム選定』

で討議が始まりかけたし、実際にその他のグループのアイテム選定は上記の2つを想定

したものだった。

しかしうちのグループは、

『本当に遭難っていうことでいいの?』

という異なる意見により

『別の切り口の方が他のグループと差別化を図ることが出来て面白いかもね。』

という流れで結果的には、

無人島には友達の結婚式に参加する為にやって来た。』

という前提としたのだ。

 

これは、出た意見に対して反対もしくは異なる意見を出す役の賜物だったと思う。

選んだアイテムは、

思い出を残す為に『カメラ』

祝儀の為に『お金』

だった。

そんなものを選んだのうちのグループだけだったが、無人島には結婚式に参加する為に

来ている訳で別に間違っていない。

何より全員が2次面接に進むことが出来たという事実が、その正しさを証明している。

 

まとめの際、うちのリーダーはしっかりと前提を述べた上で、選んだアイテムとその選

だ根拠を発表した。

発表の冒頭に無人島に来ることになった理由を明確に述べたのは、彼だけだった。

また彼の発表は理路整然としておりとても分かりやすく、

『プレゼンテーション能力高くてすごいな。』

と感心したものだ。

 

今から思えばもっとすごいと気付いたことは、彼の『気遣い』である。

彼は討議の際、『うん、うん』笑みながら頷いていただけでだったが、それだけで

もその場がとても和んで発言しやすい雰囲気になった。

また恐らく彼の事だから自分の発言を抑えることで自分だけが目立つことなく、他のメ

ンバーが役割に徹することで、自然と自分をアピール出来る環境を創り出していたのだ

と思う。

 

今の時代であれば、グループディスカッションについても様々な対策情報が溢れていて

当然の知識かもしれないが、そんな情報が極めて少なかった当時にここまで引っ張って

くれた彼は本当にすごいと思う。

彼は今、どこで何をしているだろうか?

 

気が付けば彼の事ばかりになってしまった。

グループディスカッションにおける自身の苦い思い出は、また次回にしようかと思う。

 

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